一番始めに聞きたかった言葉は、眠る前に言ってくれたね。


目を閉じると、耳が覚えてる君の声。



6月18日


今日は、ずっと携帯のディプレイを観ていた気がする。
いや、ずっとみてた・・・・・。

朝からずっとメールや電話が掛かってきては
「SANA様、お誕生日おめでとう〜vv」

っていう嬉しい言葉をもらえた、俺は少し気恥ずかしかったけど、嬉しかった。
ライブのリハーサルスタジオでも
「お誕生日おめでとう!!」
「おめでとぅ、これみんなから」
渡されたのはアクセサリー、服、CD・・・みんな俺のことを考えて買ってきてくれたようなプレゼントばかり。

「ありがとう、本当にありがとう」

本当に嬉しかった、こうやってみんなに祝ってもらえるなんて幸せだよvv


そう、みんなに・・・・・。
みんなくれたよ、みんな連絡してくれたよ・・・・・。


ねぇ、それなのにどうして君からの連絡がないの?


毎年覚えてるけど、いつも連絡が遅いとか言うのは分かってるよ。
子雲君がそういう性格なのは分かってるんだけど・・・・


もうすぐ俺の誕生日終わっちゃうんですけど(−−;


こんなにも、こんなにも自分の誕生日願ったことはないよ。
こんなにも、この一日が終わって欲しくないんだよ。


もらった言葉も、もらったプレゼントも、気持ちも。嬉しいんだけど・・・・
でも、こんな事思っちゃだめなんだけど、考えちゃだめなんだけど・・・・


俺は、子雲君が欲しい・・・・・。


ブブブブブブブッ・・・ブブブブブブブッ・・・

手に持っていた携帯に着信が入った。
急いで携帯のディスプレイを観る・・・・着信は、子雲君!!

ピッ

「っも、もしもし?」
「あ、もしもしSANA?よかったぁ、間に合った?」
「っえ?」
「誕生日だよ、誕生日。まだすぎてないよね?」
「あ、うっうん・・・・15分前」

「SANA、誕生日おめでとう」

一番聞きたかった言葉。
一番・・・・・・子雲君から聴きたかった。

「ごめんな、俺まだそっちに帰ってなくてさ。昨日ツアー最後で・・・・?・・・・SANA?」
「・・・ずっ・・・っ・・・・」
「・・・泣いてる?」
『あ〜、子雲、SANA君泣かした〜(笑)』> 遠くからシノ君の声が聞こえた。

「なっ、五月蠅いよ!!」
『はははははっ』
「ごめんねSANA、もしもし?」
「・・・・ありがとう・・・・」
「・・・・・どうも(///)それでさ、帰ったらプレゼント渡すから」
「うん。。。うん。。。。」
「そんでさ・・・・・いっいいや、帰ってから又言う!」
『あれ〜?遠慮しなくても良いんだぜ?俺ら聴いてないもんな?』
『うんうん(笑)』
「いーんだよ!!SANA?分かった?」
「うん・・・待ってる」
「ん、じゃあ明日がんばれよ」
「うん・・・子雲君も、お疲れ様」
「おう、じゃぁな」
「・・・お休み」

ツー・・・ツー・・・ツー・・・

少し名残惜しかったけど・・・・でも


一番聴きたかった、君の声が聴けたよ・・・。





END


はい!ごめんなさい!!(ひぃいいい)もうちょっと子雲君を少年風に書けば良かったですね。
ごめんなさい(土下座)

あと、一応フリー小説なんで持っていってもイイですが,
文章の変形、変更は厳禁です




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