零マコ。マンセー
悪戯な笑顔
ホントに俺の気持ちしってんの?
俺のこと、ホンマにすきなん?
「零花ぁぁ〜・・・何処おんの〜?」
舌っ足らずの口調、少し低い声、迷子のネコのように甘えるまこと
「俺やったら此処におんで、マコちゃん」
楽屋でドラムの調整をしていた俺は大きな声でそうかえした。
「なんやぁ、そんなとこにおったん?」
ひょいっと壁から顔を出して、飛ぶように俺の側に駆け寄る。
子供みたい・・・そうは思っていても、その行動全てが可愛いねんけどな。
「で、何や?もうみんなあつまってんの?」
「ううん、違うの〜・・・零花ぁ、ちょっと聴いて〜・・」
「ん?」
ドラムの皮から手を離し、マコちゃんと向き合う。
「昨日さぁ、ビデオ借りにいったん、レンタル店な」
「新しいエロビデオでも借りにいったんか?」
「うんそう、ナース服が・・・って!ちゃうわっ!」
「あははははっ、これ次のライブン時のネタになるな!」
「はははっ!いいなぁ〜・・・・!・・・じゃなくて!聴けよ〜」
「聴いてるよ。」
君の声全て、聴いてるよ。
「で、新しいビデオ・・・エロビやないからな。新しいビデオの処に「エクソシスト」があったんよ」
「ふんふん・・・」
「みんなそれが怖くない〜とか、言うもんやから一回借りて、観たん。」
・・・・ん?少しの沈黙があったが、まさか。
「・・・それで?・・・終わり?」
「うんそう」
「なんやぁ〜、そんなことかいな。別にオチがあるわけやないやんか!」
「なっ!ひどっ!!俺にはそれがすんげー怖かったんだよ!!」
マコちゃんは必死な顔で抗議するが・・・・
「せやったら観やんだらいいやんか!!」
「みんなが怖くないって言うからみたんやわ!!みんながわるいんや!」
・・・はぁったく、なんでこいつはこう怖い物見たさが激しいんや。
いや、好奇心旺盛な子供というべきか・・・。
「なぁ〜、とにかく怖かったんだよ〜。今日夜眠れやんわ〜」
そういってマコちゃんは俺の腕にすがりつく。華奢な手の感覚が腕に絡まる。
少しドキリとした。距離が近くなったことと、腕の感触に。
「零花ぁ、きょう零花の家行っていい?」
上目遣いで懇願する。甘ったるい声が耳元にからみつき、少し香水の匂いもする。
こんな状況でおったら、耐えたれない・・・・。
「ちょっ、ちょー離れり・・・少し此処熱いわ・・・」
恥ずかしくてマコちゃんを遠ざけようとしたが。
「え〜・・・なぁ、良い?」
「・・・・ん〜・・・・」
「なぁって!良いっていわんのやったらまやくんン処とまるで!?」
すねたような口調で立ち上がる。俺は焦って・・・
「ちょっ!!ちょっーまち!!」
気がつけばマコちゃんの腕を引っ張って抱きかかえていた。
細い体、髪のリンスの匂いがちょっとした。
「行くな」
気持ちが言葉に表れた。
言った後、少し恥ずかしかったけど・・・気にしないでおいた。
「最初からそう言っとったらよかたやん」
悪戯っぽくマコちゃんが笑う、ムカツクくらいに可愛い顔。
「はずかしかったんやわ・・・・ったく」
「ははっ、零花顔が真っ赤だよ〜?」
「うるさい、誰のせいやと思ってんの?」
「しらなぁい♪」
まこちゃんを抱いたまま俺は続けた。
「・・・俺以外の人の家とかに、泊まりに行ったらあかんで」
「なんで?」
「アホ、惚れてる奴が他の男の家に行ったら俺は心配なんやわ」
マコちゃんの顔が一気に赤くなる、俺の腕の中でうろたえてる
「分かった?」
「んっ、ん〜・・・うん。たぶん」
「多分て・・・わかった?」
「クスクスッ、多分ね〜」
「言うこときかんとキスするで?」
「・・・・クスッ、わかんなぁい」
「ったく!」
ぐいっと、マコちゃん引き寄せて軽いキスをした。
一回唇を離した後、又キスをする。今度は長い間キスをした。
2人で息を整えた後、向き合って笑いあった。
「もう時間かなぁ?行く?」
「ん〜・・・まだやろ。マコちゃん、もう少し此処にいよっか?」
マコちゃんは笑顔になって俺に抱きついてきた。
「うんうんっ!ついでに此処でエッチしよっか♪」
「いや、さすがに此処では・・・此処ドアないし・・・」
「ちぇ〜、じゃぁ今夜?」
「ええで。ベットン中でな」
わぁいって言って、マコちゃんの方から今度はキスしてきた。
時間になるまで2人でキスしていたら、少しだけ唇が切れてしもた・・・・。
でも、そんな痛みも幸せやったりする、俺の場合。
*ヲワリ*
はじめて書きました、零マコ。
一応ネタは頭の中にぶち込んであったんだけど、書く気力が無くて・・・。
で、とりあえずごめんなさい!!
きっとこんなキャラではないのに、壊しすぎました、マコトさん(凹)
ホントごめんなさい。そして零花様も。。。。
ごめんなさい〜。。。
2004.06.00