暇つぶし




「あ、マイケル♪」

「・・・・・・・」

「・・・コホン、りょうちゃんはね〜、りょうたってゆ〜んだホントはね〜♪
だけどりょうちゃんはその愛くるしい笑顔とは裏腹に実は腹黒い性格なんだ、そんな性格を隠すために自分のこと
りょうちゃんって呼ぶんだよ、おかしいね、りょうちゃん♪」

「・・・・・・・・」


隣で一生懸命ギャグを連発する慎君。
俺が無反応でいればいるほど困りながらも笑わせようとしている。
そんな反応を横目で見ながらも、心で笑い、顔でシカトする俺。

ライブハウスの控え室。みんなは買い出しやリハーサルに行っていて誰もいない。
慎君は構って欲しそうな目で俺を見てくるが構って上げない(笑)
困った反応が可愛いんだってばww


ちょっといじってやろうかね。もう1時間も此じゃぁかわいそうだし。
「・・・・・慎君」
「なっ、何!?」
「うるさい」
「・・・Σ(゚□゚;)
う・・・・うるさ、い・・・・;!?
一生懸命りょうちゃんのためにネタとか連発していたのに!!」
「・・・へぇ〜、俺のためにね」
嬉しいこと言ってくれるじゃないか♪
「あ、うっ・・・うん・・・・」

しどろもどろになる慎君、さっきまでの勢いとか無くなってる。
口から思わずいった「俺のために」が、そんなに恥ずかしかったんだろうな、顔が真っ赤だvv
かわいいなぁ、もう!!
「そんなに構って欲しい?」
「うん!!」
「じゃぁ、ゲームをしようか?」
「ゲーム?何の?」
「簡単だよ。これから何があっても絶対に目を開けない、俺がはいっ!ッテ言うまでは」
「なにそれ〜(笑)」
「簡単でしょ?」
「簡単だけど、ちょっと恐いし〜;」
「別に叩くとか、殴るとか、暴力的な事じゃないよ。・・・まぁ、耐久レースみたいなもんよ」
「ふ〜ん・・・・」
「で。やる?やらない?やらなかったらもう構ってやらないよ」
「・・・・・・選択の余地ねぇじゃん!」
「はい(笑顔)」

ッテ事で。


「いーい?絶対に目ぇ開けちゃだけだからね」
「う、うん・・・・」
慎君緊張しているのかな、瞑った目が震えてる。
睫毛とか、結構長かったんだなぁ・・・。あんまりこうじっくり見る事って無かったし。
このままじっと慎君の顔見ているのも良いんだけど、構って上げなきゃねvv


ふっくらした唇に、そっと自分の唇を重ねる。
香水の匂いがかすかに鼻を突く。さっきまで食べていたチョコレートの味がした。


あまりのことにビックリしたのであろう、慌てて慎君は俺から身を離して、目を大きく見開いた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
と、声にならない声。うん、この反応面白い(笑)
顔が一層真っ赤だ
「あ、目ぇ開けた。慎君の負けね★」
「・・・っ!!っちょ!!これって・・!!」
「はい、ゲームおしまいね」
「・ぇ・・・げ、ゲーム・・・」
「そう、ゲーム」

「まっ、まてよ、ゲームでそんな・・・・き、キスなんて・・・」
少し戸惑う。肩とかちょっと震えてるな・・・。
「慎君とのゲームだからしたんだよ」
「・・・え?」
「言葉通りだよ」
「まっ、待ってよ・・・。分からないよ・・・はっきり言って、欲しい」
俯いてしまった。下唇を噛んで、自分の手をぎゅっと握って・・・・。
ちょっと、いじりすぎたかな。


「俺は、慎君のことが好きだよ。好きだから、キスをしたんだよ」

「本当に・・・・?」

「本当」
「絶対に?」
「しつこい」
「だっ、だって・・・ゲームとか、言うから」
「それは・・・・、そういうことでもしないと、慎君にキスできないじゃん」
実は俺も恥ずかしかったんだから・・・・。
「りょ、杏ちゃん・・・」
「し、慎君は?慎君の気持ちは?」
「もちろん嬉しいに決まってるじゃないですか!!」

そうやって無垢な笑顔で言われると・・・・
「じゃぁ、これからはギャグ禁止ね」
「えぇっ!!?」


愛おしすぎて、虐めたくなっちゃうじゃないですか。



*おわり*

*後下記*
はい!意地悪りょうちゃんと、いじられ兄貴です!!
しまった、ついりょうちゃんを腹黒にしすぎちゃったな;
今度からは気を付けます!!
何下に気に入っています!!(ワラ)





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