手
夕方、外が少し暗くなってきた。
もう12月だから、夕焼けもすぐに夜空に変わってしまうだろう。
風が少し冷たくなってきた。
俺の部屋の窓は寒いのにすこし開いていて、閉めようにもしめれなかった。
それは、俺の目の前に座っているりょうちゃんが俺の手を握っているからだ。
「伏見の手、キレイだよね」
そういってずっと俺の手を触り続けている。
生命線から指の皺、爪、指の先、膨れ上がっている手のひら・・・・・。
もう触っていないところがないくらいさわりまくっている。
飽きないのかと訪ねると
「全然。だって、こうしていると伏見何処にも行かないでしょ」
って言って、少し笑った。
「・・・俺は、何処にも行かないよ」
りょうちゃんの手から逃れて、さっきまで触られていた手をりょうちゃんの頬に当てた。
「俺は、ずっとりょうちゃんの側にいるよ」
「伏見・・・・」
手を頬に当てたまま、俺達はキスをした。
冬の風が頬に当たって寒いが、そんなことはすぐに忘れた。
何度も何度も、キスをした。
そのうち俺の背中に腕が回された。りょうちゃんの、温かい腕だ。
「伏見・・・」
耳元で囁く声が心地よかった。
「俺ね、りょうちゃんの手、大好きだよ」
りょうちゃんは腕の力をゆるめて俺と向き合った。
りょうちゃんの左手をとる。
「この少し血管が浮き出た処や、指の関節、ギターを弾き続けて堅くなった指先・・・・。
俺を抱くときの小さな心使いや優しさ、全部手に出るんだよ。りょうちゃんの手は温かくて、俺・・・好き」
「・・・・好きなのは、手だけ?」
「もちろんりょうちゃんが・・・・好き」
「伏見っ!」
そういって俺に嬉しそうに抱き付いてきた。俺も、りょうちゃんの背中に腕を回す。
「伏見、俺も大好きだよ。ずっと、ずっと好きだよ」
「うん、・・・うんvv」
これからもずっと、その優しい手の中に俺はいる。
END
はい!今回はほのぼので!!自分の大好きな手を題材に書けて幸せですvv
自分的に結構気に入っていますvv
季節を取り込むことが出来たのも良かったですな(笑)
今回は反省点なしですね(自己採点/調子乗りすぎ!)
楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル