「それじゃぁ、お大事に」
「・・・・・はい」
白い服に身を包んだ看護士たちが部屋を出ていく。
ドアが完全に閉まるまで、俺は目の焦点を窓にあわせていた。
バタン
「ふぅ〜・・・・」
溜めていた息を一気に吐き出す。
こんな強引なやり方しかできなかったけど、でも、彼が手に入ったから良いか。
本当はもう、全部思い出していた。
さっきこめかみが疼いて、俺が奇声を発したときに全部。
あの日俺はりょうちゃんの家に居た。
でもりょうちゃんはすぐに家を出て、友達と逢う約束をしているらしかった。
普通なら俺も見送られるのだが、あの日は情緒不安定で、誰かが一緒にいないと駄目だった
それでも出ていこうとしているりょうちゃんに腹を立て、俺が出ていった。
家を出てまず気が付いたことはウォークマンを忘れたこと。
人通りの少ない道を選んで帰っていても、やっぱり手放せなかった。
さっき来た道を戻ろうとしたとき、数人の男の人が居た。
いやだなぁ、と思いながらも通ろうとしたとき、いきなり手を掴まれ、物陰に引きずり込まれた。
その後のことは、あまり思い出したくない。
終わった後、汚い体を引きづりながら何故自分はこうなったのかを考えていた。
そう、俺があのとき家を出ていかなかったら、あのときりょうちゃんが俺の側にいたなら。
そして俺は思いついた、りょうちゃんを独り占めする方法を。
自分が汚いことをしているのは分かっている。
人になんと言われても構わない。
俺は、りょうちゃんが欲しいだけなんだから。
END
はい、逝ってきます。
流石に今回のは引いたでしょ?アハハハハハッ、俺だって腹黒い兄貴書いたことねぇもん。
あはははは・・・・はは・・・・
す、すいません〜;
モドル