「慎一郎、そんなところで寝ると風邪引くぞ」
「ん〜・・・ぅん」

俺の家の床の上で横たわっている慎一郎に声をかける。
C-武と俺(トモロウ)とホタルのメンバーで今日も2時くらいまで飲み回ってきた。 今日はけっこう飲んだんじゃないかぁ、俺達のほとんどが潰れていた。
C-武と慎一郎を除いたみんなは自力で家まで帰っていったが、慎一郎は完全にOUT。俺が預かることとなった。
「ったく、飲み過ぎたんだよお前は」
「ぅ〜・・・気持ち悪い」
「あっ、おい吐くなよ!ったく、なんで今日に限って酒が進むんだよ」
「ん〜・・・気分良かったからぁ」
舌の回らない口調で慎一郎は答えた。慎一郎は少し顔を上げ、うつろな瞳で俺を見上げた。
その表情に少しドキリとした。
「・・・トモロウさんって・・・・かっこいいねぇ」
「なっ、なんだよいきなり」
「ん〜、前から思っていたことを口にしただけぇ」
「・・・そーかよ」
よく雑誌のインタビューで慎一郎は俺を誉める。俺はそのたびに嬉しかったり、恥ずかしかったりしながら聴いているが・・・・
こんな表情の時に言わないで欲しい・・・・。
今の慎一郎は、そこら辺の女より色っぽい格好をしているから・・・・。
うつろな瞳、赤く染まった頬、細い体、少し乱れた服・・・・


って!俺は一体何を考えて居るんだ・・・!!
「って!おい寝るな慎一郎!!風邪引くってば!!」
「・・・むぅり・・・も、寝る」
「寝るなって!寝るとこ用意したんだから!」
「スー・・・スー・・・」
「をーい!!」
だっだめだ、体を揺さぶっても慎一郎は起きようとしない。
どうしよう、こいつ本当に風邪引くんじゃねぇか、こんな処で寝たら。
「ったく、しょうがねぇなぁ・・・・・」
俺は慎一郎を抱きかかえようと体に腕を回した。肩に手を回す、細い。
よくこんな体で歌えるよ。
力の限り持ち上げる・・・・なっなんとかもちあげた。
急いでベッドの上へ、ドスンという音を立てて、俺と慎一郎は倒れ込んだ。
ふぅ〜・・・・世話のかかる奴。
慎一郎はそれでもよく眠っていた、いい気なモンだ。
回していた腕を取ろうとしたが・・・・取れない・・・・?
気がつけば慎一郎は俺の腕をつかんでいた。
「ちょっ、おい起きてるのかよ、慎一郎?」
「・・・トモロウさん」
薄目を開けて慎一郎は
「一緒に寝よ・・・」
鼻に息がかかる、酒臭かった。慎一郎の顔が近い、4cm先で唇が目の前で動く。
俺は唇から目を離すことが出来なかった。
「しんっ・・・・!」
「スー・・・スー・・・・」 「・・・・って、寝てんのかよ!」
さっきまで起きていたと思ったら、また眠ってしまった。こいつは・・・・
でも腕はつかんだままだ。此じゃあ離れることは出来ないな・・・・。
ったく、こいつは・・・。
俺は腕に力を込めて、慎一郎を抱きしめた。細い体が、心地よかった。


たまには、こういう日があっても良いんじゃないかな、うん。



次の日の朝、慎一郎が混乱していた(当たり前だ、俺と抱き合って眠っていたのだから)
適当に言い訳をしたが、慎一郎は
「そう・・・・ですか・・・」
と、頬を赤らめてうつむいていた。?。
まぁ、いいか・・・・。


END

不完全燃焼。
トモロウさんってこんなキャラで良かったのだらうか・・・・(沈)
色々間違っててスマソ;

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