俺はいつでも本気なんだから・・・



オレンヂ




「う〜・・・・あ〜・・・・」



「おい、真一郎しっかりしろよ〜」
「う〜・・・む、無理・・・」
「あ、ちょ!お前、此処では吐くなよ?!」
「・・・そ、それは大丈夫」




深夜2時も過ぎた頃。
大の大人二人がふらつきながら夜道を歩く。向かうのは俺の家。
ライブもないのにこっちに遊びに来ていた真一郎はずいぶん酔いが回っている。
今日はめずらしく俺はあんまり酔ってはいない。
多分それは飲み会が早くにお開きになったのと、今日に限って胃がもたれたせいなんだろうな。
俺の代わりに真一郎が今日は潰れた。


「ほら、もうすぐ俺ンちだから、がんばれよ」
「・・・ぉ〜」
大丈夫か・・・・、こいつ。





ガチャガチャ・・・バタッ!!




家中に響き渡るほどの荒々しい音を立ててようやく家に着いた。
玄関に入ったとたん倒れ込んだ真一郎、で、巻き添えを食らった俺。
廊下の床の冷たさが肌に感じる。
倒れ込んだ真一郎の下から這い出て、これから又一仕事。


「ったく、こいつは・・・身長差考えてから倒れろよ」


倒れ込んだ真一郎を何とか持ち上げ・・・・られなかった。
三十路の足音が聞こえる俺に、こんな図体のでかい奴は担げねぇ・・・(哀愁)




「おい〜、真一郎〜・・・おきろよ!!」
「・・・ぅ〜・・無理」
「んなこといってると風邪引くんだよ!!おまえ又喉枯れるだろ〜」
「ん〜・・・わかった・・・・」

って!起きろよ!!
「ヲイ!!」
「・・・・ぅ〜・・・・」
ったく。


取りあえず玄関の電気をつけた。
改めてみるとみっともない倒れ方。
オレンジ色の光の下に寝ている真一郎・・・・。



「真〜・・・」
「ん〜・・・・」
「起きろよ」
「・・・・無理」
真一郎は虚ろな瞳でこっちを見上げた。
「・・・・ともろうさんが起こして」
「さっき起こそうとしたんだけどな、お前でかいから無理!」
「クスクス・・・・」
「・・・・まじ、おきねぇと・・・・」



オレンジ色の光の下、紅潮した真一郎の頬。



すこし紅潮している唇にキス。




「・・・ッテ事になるんだよ。
それでも起きなかったら・・・抱くよ?」
真一郎の背中に手を這わす・・・

「ちょっ!いや!!絶対いや!!」






「・・・・・な、何?真?」
鋭い声で否定された。
起こすためっていう理由で、本当は本気で抱こうとしてた・・・。
けど、真一郎は上半身だけ起きあがって、俺の顔を見る。














なんで、こいつこんなにも複雑な顔してるんだよ。
なんでこんなにも、泣きたそうな顔してるんだよ。











「あ・・・とっ、ともろうさんは、ともろうさんはなんで・・・なんでこんな事すんだよ」




震えた声だった。


辛そうな・・・・声。



「なんでって・・・・お前のことが・・・好きだからじゃん」
「嘘だっ!」
「なっ!?」
「・・・、ともろうさん、今日、酔ってるよ」
「な、酔ってねぇよ」



「酔ってる・・・・絶対、酔ってる・・・・」

「酔って無いよ」




「だって・・・・
あんたは、いつも酔ってるときに好きとかいうじゃん・・・・
シラフの時は、普通なのに、いつも酔ってるときに・・・。
俺、どうしたらいいかわかんねぇんだよ。


あんたがいつも期待させるから、いつも・・・・、いつも俺を惚れさすような事ばかり言うから・・・



・・・・・いつも、俺、泣きたいくらいあんたが好きなんだよ」




其処まで言って震えた真一郎の体を抱いた。

「・・・真一郎・・・、お前、そんなにも不安だったんだな」



腕の中の真一郎が無言でうなずく。


「でもなー・・・俺、本気なんだぜ?本気でお前のこと・・・・愛してるんだよ。
いつもは、飲み屋とかで言う台詞なんだけどよ・・・・」





「・・・飲み屋で言う台詞じゃないじゃん」



「ははっ、そうだな。
だから、不安にさせたんだよな。
・・・・・こんな恥ずかしい台詞、酔わないと言えなかったんだよ。




俺だって、不安だったさ・・・。恐かったさ・・・だから、だから酒の力に任せてたんだよ」



真一郎の腕が俺の背中に回った。


「俺に十分期待しろよ。・・・・真一郎」




腕の中に埋めていた顔を出す。少し、目が赤くなってる。




「・・・・ともろうさん」





今日弐回目のキス。
弐回目は息が上がるほど長くした。



唇を離す、唾が糸を引く。



「ねぇ・・・・、ともろうさん・・・」

「ん?」


「俺、このままともろうさんを押し倒しても・・・良い?」





「俺、下!?(゚□゚;)」



「うん・・・・」






「あー・・・・・・・
今から起きあがって、布団で寝るって言うんだったら・・・良いぜ」






「それはもちろん!!」




満面の笑み。
死ぬほど愛おしいぜ畜生。





終わり★




ワイワイ⊂(゚∀゚≡゚∀゚)つ⊂(゚∀゚≡゚∀゚)⊃ワイワイ
たまには兄貴攻めを書いてみました。兄貴はつねにヲトメ!可愛く!か弱く!笑顔!受け!!ぇ)
でも今回は可愛く攻め★
これもまた自己満足兄貴なんですねぇい。

反省点
ともろう兄貴こんなカンジでよろしいでしょうか!!泣)



2005.04.22





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